松涛園 玉島中央町1−12−18   086−526−7655
 8時半〜19時   無休(正月のみ)
 
 創業1888年 明治21年創業。店名の由来は創業者 5代目 亀山芳太郎の雅号松涛より命名。茶道をしていた関係から職人を使って和菓子の店を始められた。
 現在会長7代、社長8代。玉島の商店街には意外に、個人のお菓子やさんが多いです。
その理由は、玉島が商業港として産業・文化の中心として栄え、また江戸時代旦那衆の(茶人)の文化が盛んになった為です。今では、昔に比べたらだいぶ少なくなったそうです。
社長にお話を伺いました。常に難しい顔して話をするのが印象的でした。それだけこちらの質問に丁寧にというか自分のお店に対する真剣さの現れでしょうか簡単に答えをくれません。 お店は、商店街の一角にあります。静かな所。店の前まで行くと自転車やバイクで乗り付けていくおばさまが途切れなくご来店。すごく地元の方に愛されたお店です。
 遠くからもとめて買いにこられる方もいらっしゃいます。
お店の顔といわれる、玉島の港にちなんだ3つの菓子を紹介します。
 千石船は歴史のながい菓子で、終戦後より製造されています。船の帆をかたどった白餡
入りの焼き菓子でやさしい甘さがうれしい。
 玉の浦は、昭和30年代半ばより製造されています。瀬戸に浮かぶ島を模した、薄皮に
少し甘めのこしあん。つめたいお茶があいそう。
 たま最中は、玉島の地で見つかった二つのたまにちなみ、二つ巴をかたどった最中。
弾力のあるまろやかなあまさのこし餡。こちらは、他では味わえないおいしさでした。
 ほとんど手作り、昔の慈しみ・真心をこめ・手のぬくもりを伝えられる商品をお届けしたい。また、目で楽しんでいただき、本物と見間違うような想像をくすぐるような和菓子を提供すること。
と語ってくださいました。
 お客様に対しても、真心こめて作っている、そういったところを味わっていただきたい。
と、きさくな奥様も一緒に話に加わってくださり、家族で伝統を守っていかれていることがひしひしと感じられたひとときでした。
 

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