keikoのおでかけ日記

(154)犬島

 
2005年1月22日(土)、大寒の寒さに震え上がったこの1週間でしたが、この日は思
いがけず暖かな日。
 目指す犬島は、岡山市の西大寺の東、宝伝(ほうでん)から船が出ている模様。
出たのが少し遅かったので、12時過ぎに港に到着。小島のことなので食べるところも
なさそう、と駐車場の番をしていたおばあさんに聞いて、海べりを東へ、お好み焼き
屋さんで焼きそばを食べる。たまたま女性ばかり(80代から幼児まで)のお客で一
杯。
 そのおばあさんたちがとてもにぎやかで、和やかムード。「あの島は、裕次郎が来
たところがあるよ」と教えてくれました。 また、「あそこは車がなくて、仏壇を届
けに行った業者が、リヤカーしかないから、と男3人がかりで運んだそうだ」という
ので、行く前からエーっという感じ。
 そしてまた、1時の次は2時ごろで、そのつぎはなんと5時、だから11時ので行って2
時ので帰ればいいんだけど、間で帰りたいと思ったら、特別に船を頼むと3,000円な
のだそうです。情報を仕入れることが出来てありがたく、その上400円の焼きそばに
ちゃんとしたコーヒーのサービスつきでした。
 
 さて、船は1日7便。午後はなるほど13:00と13:45の次は17:00.最終が18:30.料金
は片道大人200円。
 乗客は、郵便局員さんと、老夫婦、その娘さんらしい人と背中の赤ん坊と、私たち
夫婦。向かいには小豆島の大きな島影が見えます。 島へはあっという間に着きまし
た。
 降りがけに船長さんに「島を1周するとどのくらい?」と聞くと、「ざっと回って
1時間くらいかな、ゆっくり回るともっとかかるけど」という話だったので、3時半に
迎えを頼み、3,000円を覚悟。
 
 家並みに入ると、後で考えると島でただ1軒の、商店はこちらという案内板があ
り、細い路地の奥にありましたが、定休日なのか、閉じていました。
 過疎の島ですから、狭い道には人気がありませんでした。昭和の初めのような雰囲
気の路地を登っていき、さっきの郵便局員が自転車で降りてくるのとすれ違い、さら
に行くと、小さな郵便局の赤いポストが見えました。民家に隣接した特定局らしい小
さな郵便局の横を通っていくと、4,5本のレンガの煙突が見えてきました。話に聞い
た、銅の精錬所の跡らしい。
 「民有地につき立ち入り禁止」という立て札がありましたが、その場所を囲むロー
プがぐるりと張り巡らしてあり、その外側なら見学が出来そうだったので、1周しま
した。 
 看板によると、ここは明治42年から大正8年まで操業していた精錬所で、最盛期に
は5,000人もの人がいたそうですが、今では人口200人だとのことでした。
 西部警察の最終回の派手なアクションのロケが行われたのはこの場所だったそう
で、あの渡哲也扮する大門が殉職したそうです。
 レンガのように見えたのは、銅のテストピースというような塊で、積み出しに使わ
れた船着場と思われる海岸にも、びっしりと黒っぽい塊が敷き詰められていました。
 張られたロープの囲いに沿っていくと、海水浴場に出ました。
 県が整備したのか、遊歩道やキャンプサイトもあったのですが、昨年の台風16号で
大きな被害を受けたそうで、昨年9月の日付で休止しますというお知らせが船着場に
あったのを思い出しました。 石像彫刻などがいろいろと設置されていて、浜は景色
もよく、明るい感じ。早く復旧してもらいたいものです。

 もと来た方角へ今度は浜の入り口から真北へ太い道を帰り、郵便局から西の山手
へ。家の塀には、石材の切り出し場がある島らしく、立派な石塀があちこちにありま
した。
 真ん中あたりの平屋のプレハブの家に「犬島診療所」の看板。でも、1月の診療日
を見ると、3回しかないのでした。お年寄りが多いらしい島なのに。
 しばらく行くと、歌碑がありました。なんでも、新年の歌会始の詠進歌に選ばれ
た、島の教師の歌だそうです。
 そこから見下ろすと、学校の建物らしいのがありました。でも、行ってみるとそこ
は平成3年に廃校になり、その跡地が自然の家になって、自炊の宿泊もできる施設な
のでした。
 そこでトイレを借り、港があるので海に出ると、向かいにある小島は工場がありま
した。人里から離れたほうがいい化学工場かな。
 そして、「島食堂」という看板のある民家。食堂の前を通り、診療所から海に向い
ました。
 入り江の船着場のそばの家に、70半ばくらいのおばあさんと、さらに90位と思わ
れるおばあさんに出会いました。手押し車のそばには黒猫が。猫が多かったです。
 その浜をさらに海沿いに行くと、元の船着場のある入り江に戻るのですが、その手
前の海岸に、なんとも面白い岩がたくさん並んでいました。自然の家でもらった地図
によると、「だんご岩」とかかれていました。
 入り江をぐるりと回り、船着場に着いたのは3時ごろ。しまった、船の迎えを3時に
しとくんだった、と思っても、連絡も出来ず、船は対岸にいるらしい。仕方なく、幸
い暖かだったのと、そこらにたまたまベンチのように板があったので、その上でしば
しの休憩。 
 ということで、約束どおり3:30ごろに着てくれた「あけぼの丸」に2人貸切で乗っ
て帰りました。 夏にはキャンプや海水浴客でにぎわうことを祈ります。
過疎にひっそり沈んだような小島、帰りの船から見ると、あのレンガの煙突が3本ほ
ど見えました。


犬島関係ホームページ
岡山市西大寺支所のコンテンツ
http://www.city.okayama.okayama.jp/saidaiji/inushima/top/inujima.htm
西部警察ロケの顛末
http://www.fmkagawa.co.jp/staff/seibu/seibu_04.htm





西部警察ロケの関連サイトより
 映画のロケ風景2枚。



1.宝伝の船着場。「あけぼの丸」。片道200円。

2.犬島でただ1軒の商店への案内板。

3.島の郵便局。ポストはありますが、ATM機は使えません。

4.銅の精錬所の廃墟。

5.海水浴場の浜辺。遊歩道が台風で壊れていました。

6.島の特産の石を使った立派な石塀。

7.犬島診療所。1週間に1日だけの診療のようですが、1月はそのうちの1回は休診。

8.廃校になった学校が自然の家という宿泊施設になっています。

9.島の食堂。

10.「だんご岩」。海岸にあった面白い岩。


倉敷どっとと