keikoのおでかけ日記
| (150)久世の古い小学校校舎と勝山の保存地区 2004年11月28日(日)、晩秋の晴れた気持ちのよい日曜日です。この前 蒜山に行く前からちょっと気になっていた、久世町の古い小学校の校舎 を訪ねて見ることにしました。 行程は約79km、倉敷インターから高速道路へ。落合インターで降り、 1,750円。 久世町の旧遷喬(せんきょう)尋常小学校の木造校舎というのが目的 です。国の重要文化財「白亜の木造校舎」って、どんなのかしら、と、 つい先日小学校の同窓会をしたばかりの私、がぜん興味がわいてきまし た。 「久世エスパスランド」の隣、と案内にあったので、そちらを目指し て いくと、旭川に掛かる橋を渡ると看板もあり、わかりやすかったです。 エスパスランドの駐車場に停め、元の運動場から校舎をひと目見たと たん、うーん、とその立派な外観にうなってしまいました。 総2階の威風堂々とした建物で、神々しささえ感じます。明治40年の 建築だそうですが、当時どれほどの費用をかけたものやら。 正面玄関に靴が一足脱いであり、ガラス戸が開いていたので、入ると 記帳ノートがあるほかは無料のよう。左手に図書室、右手は元の職員 室、正面右奥が校長室、今は管理人室になっていました。 玄関内部に足を踏み入れると、そこは時間が止まったよう。古い柱時 計も時を刻むのを止めています。 ちょうど私が小学校時代を送ったなつかしい校舎と同じようなつくり の内部。黒光りのする床。廊下の腰板。小さなサイズのガラスが入った 窓枠。1階の教室の一部には、昔のままの2人掛けの木製の机も入ってい て、そのほかはスチールの机も。つい最近まで現役で使われていた名残 があります。 2階に上がる階段は、分厚い1枚板。学校の階段としては珍しいらせん 階段でした。2階の教室には机などは入っていませんでしたが、その廊 下のたたずまいにわーっというようななつかしさ。 ちょうどまん中の玄関の真上に当たるところは、講堂になっていて、 子供たちの手による校舎の版画?と、瀬戸大橋の大きな絵が掲げられて いました。これほどの大きな講堂が2階にあるとは、とびっくりしまし た。私の母校も同じような内装の講堂がありましたが、校舎も講堂も平 屋でしたので、こちらの立派さと、保存のよさに圧倒されるようでし た。保存する価値のある建物だと納得しました。 校舎を出ると、運動場に面して新しい久世エスパスランドの建物があ ります。こちらの特徴は、お決まりの多目的ホールや会議室だけでな く、町立図書館やギャラリー、OAルーム、それに各種スタジオがあるこ とでしょう。喫茶がロビーの一角にあり、食事中の人もいました。町民 の新たな活動拠点として利用されているようでした。 久世を出て、勝山の町に行くことにしました。45分ほどで勝山町民セ ンターの駐車場へ。町の行事もない日だったので、車も人も少なめ。 時折観光客が歩いたり、またお客を乗せていない人力車を見かけたり まし た。町並み保存地区の通りを、草木染ののれんを楽しみながら歩いてい ると、これまでこの季節に見た中で一番見事な紅葉に出あいました。さ らさらと川が流れ、井戸のある一角の斜面に生えている楓の木。ほーっ と見とれるほどにオレンジと赤の透明感のある紅葉でした。 御前酒の蔵元経営のレストラン「西蔵」は今日も満席という看板。な か なか入る機会がないなあ、とぼやきつつ行くと、近くの三叉路の突き当 たりに、「おにのすみか」という、普通の民家みたいな建物が喫茶に なっ ているようで、赤い鬼の絵の入ったのれんが掛かっていました。外観 は、正直、どうかな、という感じがしましたが、普通のガラス戸みたい な引き戸を開けて入ってみました。 すると、アンティーク風のテーブルセットが色々置いてある、思った よりも落ちついた店内。座ったテーブルの足がユニークな曲がったデザ イン、椅子の背あては車輪をそのまま使ったもの。思わず、「これ、珍 しいですね、」と声をかけると、やさしくて愛想のよい奥さんが、「東 南 アジアの輸入品です。これとこれも」と説明してくださり、「この建物 は300年くらい前のもので元は薬屋さんだったそうです」ということ で、なるほど、奥の方にある食器棚かと思った作り付けの棚の下の方 は、引き出しが一杯。 1年半ほど前にその建物をご夫婦が借り受けて開店したそうです。奥 には箱階段のある板の間と、古いお座敷があり、そこもお店として使っ ているそうで、落ち着くと喜ばれているそうです。夜は居酒屋、昼間は カフェとして営業中だそうです。ご主人は眉の濃い、NHKの「英語で しゃ べらナイト」の司会のアナウンサーと、脚本家の三谷幸喜さんを足した ような感じ。あたたかな雰囲気のご夫妻だったのと、他にお客がなかっ たので、つい写真を撮らせてもらいました。 その帰り道。うちのおばあちゃんがいつもご指定の「まるいちのみか ん」を置いていた個人商店があったので、買いに入り、そのことを言う と、「スーーパーなどは売れればなんでもいいのでしょうが、うちみた いな小さい商売は、おいしくないと次に来てもらえませんから、私が食 べて納得したものなら少々高くても仕入れるんです」ということで、た だ甘いだけではない深い味わいのあるみかんでした。産地は熊本だそう です。そのお店の人の思いも伝わって、よい出会いでした。 短い晩秋の半日、ほのぼのとした思いで心温まった日でした。 久世町ホームページ http://www.izumokaidou.jp/kuse/ Cafe/IZAKAYA おにのすみか 〒717-0013 岡山県真庭郡勝山町大字勝山120 電話 0867-44-2033 勝山町観光情報 http://www.town.katsuyama.okayama.jp/kankou/index.htm |
1.旧遷喬(せんきょう)尋常小学校の木造校舎。明治40年の建築。![]() 2.2階の廊下。 ![]() 3.久世エスパスランド内部。 ![]() 4.勝山の保存地区で見かけた紅葉。 ![]() 5.勝山の町を彩る草木染ののれん。自転車店には自転車の絞り染めの模様。 ![]() 6.「おにのすみか」の外観。かわいい鬼の絵が入ったのれん。 ![]() 7.「おにのすみか」内部。正面右奥は昔薬屋さんだった名残の引き出し。 ![]() 8.レモンティーと、カフェオレ。 ![]() 8.「おにのすみか」経営者夫妻。あたたかな雰囲気 ![]() 9.○一のみかんを買いに入った個人商店。納得した品物を仕入れると いうことです。 ![]() |
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