(105) うれしはずかし台湾マッサージ

 2003年11月14日、台北のホテル、晶華酒店の朝は明けて、す
ぐそばの公園でお年寄りが太極拳をしているとガイドさんが言っていた
ので、7時起床、仲間に入れてもらえるかもと、期待して行ってみまし
た。でも仕度して行くと7時半になり、ちょうど終わったところとみえ、
半袖で動きを止め、汗を拭く10人ぐらいのグループを見かけました。
残念でした。
 その後、夫が以前ご馳走してもらったと言う、青葉というレストラン
を探して2ブロックほど南に散歩に行きました。飲み屋さんが集まる通
りを歩いていると、漢文で女の人募集の貼り紙があったり、駐車を断る
貼り紙も。いわく「君子自重門前通道請勿停放」。ふーん。なんかこう
書かれると、教養ある人がうやうやしくお願いしてくれているみたい。

 朝の通勤が始まっており、昨日見かけたものすごい数のミニバイクの
群れがこの朝も走っていました。片側3車線も4車線もあっても、その
間を縫うようにして、平気でバイクの群れがどんどん走るのは壮観です。
やはり若者が中心で、女性も排気ガス対策に、あのSARSのころによく
見かけた立体的なマスクをしてどんどん走っていますし、風除けか上着
を後ろ前に着ている人もいました。一組だけでしたが、なんと親子4人
で乗っている姿も目撃。旦那様が運転してその足元に子ども、奥さんが
後ろの荷台に乗ってもう1人の子どもを抱えていました。
 もちろん一番多いのは1人乗りですが、彼女やら奥さんやらを後ろに
乗せてというのも結構多くいて、いいなあなんて。街の歩道はそれらの
バイクがびっしりと止めてあるのでした。

 散歩を終えて、さてと、朝食ですが、実は夫が、ホテルでは一切の食事
を申し込んでなかったのです。でも、近くで朝から食べさせてくれそうな
のは、コーヒーショップくらいしか見当たらず、やはりホテルのレストラ
ンへ行ってみました。
 マネージャーらしい人は日本語が通じず、日本語のできそうな人を頼む
と、コックさんが出てきて片言で通訳してくれ、前夜の屋台の一皿50元
の鍋焼きビーフンに比べ、なんと2人で1,000元という朝食バイキングに
なんとかありついたのでした。
 早目のお昼を済ませてバスに乗る必要があったので、散歩の時見つけて
いた、青葉というレストランに入り、牡蠣と生姜のスープ、シューマイ、
春巻き、ビーフン炒め、野菜炒めを注文しました。
 これが思ったより時間がかかり、台中行き11時45分の高速バスに乗る
ためには、ぎりぎりになってしまったので、必死で筆談で交渉し、パック
に入れて持ち帰りさせてもらうことができ、西站というバスターミナルに
タクシーで駆けつけました。前日にガイドの李さんがバスのキップのウラ
に「西站」と書いておいてくれたおかげで、運転手さんに見せればよかっ
たのです。

 国光という、国営バスで、正班というのが指定席、副位というのが自由
席です。正班の私たちは、左側前から4番目くらいの席。出発するとすぐ
に隣の席の袖なしの服を着た若い女の子がカップめんを取り出して食べ始
めたので、私たちも先ほど詰めてもらったパックを取りだして、食べまし
た。 バスには2時間乗るので、最初から持ち帰りで頼んでおけばよかっ
たなあと思いました。揺れるのでスープを飲むのが大変ではありましたけ
どね。
 そのうち、冷房が効いてきて、寒くなりました。日本から持って行った
コートを着て、隣の女の子を見ると、トレーナーを着込んでいます。それ
でも寒くなって、車内が寒いと乗客が運転手さんに言ってくれるかと思っ
ていたのに、誰も何も言わないので、我慢していました。台中の街に入り
バス停が近付くので前の席に移動してびっくり、私達の席だけが特別に冷
房がしっかり効いていたのでした。
 ガイドの李さんに教えてもらった通り、「そごう」のバス停で降りると、
なるほど、ソゴウの巨大なビルがそびえ、その斜め向いがその日から2泊
する台中金典大飯店でした。
 
 荷物を置くとタクシーを拾ってガイドブックを見せ、禅宗のお寺、宝覚
(寶覺)寺へ。金色の大仏があると書いてあったのですが、見当たらず、
2頭の白い象が前にある本堂は3年前の地震で壊れたらしく、工事中の支
柱で囲まれていました。すると、言葉はわからないものの、手まねで右の
方へ行けと言ってくれる人がいて、行ってみると、ガイドブックにある布
袋さんのような金色の大仏がいました。初めて会った親切な人にホッとし
ました。
 タクシーの運転手さんが降りるときに指で2を作ったと思ったら、20
分待つから見て来いという意味だったらしく、ずっと待っていたので、帰
りもその車でホテルまで。
 どこもその後は行く気にならず、ホテルで休んで、夫の日本での仕事の
取引先の知人、加藤さんという日本と台湾の混血の人の迎えを待ちました。
もともと台中に行ったのは、その人がいたからでした。
 その人は、聞くと人工透析を27年間もしているそうで、しかもその前日
まで、心臓の血管にカテーテルを入れて広げるために入院していたのです。
 それなのにその人に観光案内なんてとても頼めないだろうと、台北の李
さんに電話して、翌日行く観光地の日月譚へは日本語のできるタクシー運
転手さんを頼んでもらいました。1日3,500元とのことでした。

 夕方6時、ホテルのロビーに迎えに来てくれた加藤さんは、小柄で色黒、
洗いざらしのジーンズの下は素足にサンダル履きという格好。娘さんが車を
運転して横付けしてくれました。見慣れない車なので聞けば、スウェーデン
製のSAABとのことでした。
 台中市内をしばらく走って連れて行ってくれた所は、巨大なレストラン。
私の好みがわからないので、何でも食べられるというバイキング形式のお店
にしたのだそうでした。
新天地というお店で、2階は結婚式場だそうで、ウエディングマーチが流れ
てきて、歓声が聞こえました。ここで奥さんと合流、奥さんは台湾人なので、
日本語は聞いてわかる程度だそうでした。私たちが翌日にタクシーで観光し
ようと予約した事を聞くと、自分達が案内するから、と、てきぱきと携帯電
話で断りを入れてしまいました。
 そして、これがおいしいとか、このタレをかけるとか、こまごまと気を配
ってくださいました。

 食事の後、マッサージがいいよ、と、パチンコ屋のように派手なネオンの
大きなお店に連れて行ってくれ、イルミネーションのついた階段を昇って2
階の部屋へと導かれました。
 薄暗い照明の部屋の、鏡の前に平らな台が3つあり、まずは着替えてと、
2部式のゆかたのような服に別室で着替えさせられ、私が上着を着物のよう
に着ようとすると、違うと言われ、後ろ前に着せられ、あとは半ズボンにな
っている下を履きました。
 うつぶせに寝ると、上着を後ろ前に着たわけがわかりました。白いブラウ
スにピンクのミニスカートの女性が、まずは熱い蒸しタオルを3重くらいに
かぶせてあっためてくれました。それからオイルを塗って、丁寧にマッサー
ジしてくれました。私は全くこんなの初めてなので、気持ちいいのもいいで
すが、なんだか恥ずかしくて。夫は勿論社員旅行かなにかで慣れているので
しょう、すっかりいい気持ちで寝てしまいました。
 加藤さんは長年の透析で骨がもろいとかで、手だけをしてもらいながら、
3人の係の女性達と台湾語でにぎやかにおしゃべりしていて、わたしはその
全く理解できない言葉の騒音のなかでなんだか孤独な気持ち。足をしてくれ
る時には浴衣のような下ばきの裾を、私のショーツの中に押し込むのでびっ
くりしました。太もものかなり上の方までしっかりマッサージしてくれるの
はいいのですけど。
 夫に、足裏マッサージは痛いと聞いていましたが、この日は足裏はなしで
した。
 加藤さんが日本語を彼女達に教えていて、体の向きを変える時には「チェ
ンジ」と言えば通じるとか言うので、私は「仰向け」「うつぶせ」でしょうと
教えましたが、チェンジの方が両方に使えてよかったのかな。
 奥さんは下のロビーの方で待っていて、私たちが終わるとお茶を勧めてく
れ、お煎茶のようにかわいい湯のみで、正式にいれたウーロン茶をいただき
ました。マッサージで乾いた喉に大変おいしいお茶で、おかわりしました。
 ホテルに帰ると11時を回っていて、エレベーターは部屋のカードキーを
差し込まないと動かない時間帯になっていました。ちなみにエレベーターの
事は、台湾語では「電梯」と書きます。なるほどね。
 こうして2日目の夜はリッチに過ぎて行ったのでした。

参考ホームページ
台北ナビhttp://www.taipeinavi.com/

台北 青葉
http://www.tabitabi-taipei.com/html/data/10004.html

台中 新天地
http://www.newpalace.com.tw/
1.台湾名物?オートバイ群。台湾は右側通行です。片側3車線以上の広い道の車の間を縫って、多くのオートバイ(スクーター)がすり抜けて行きます。
歩道はそのオートバイがびっしりと停めてありました。見た限りでは暴走族みたいなのはおらず、皆まじめな通勤者のようでした。

2.飲み屋さん街で見かけた、駐車禁止の張り紙。なんか教養ありげな漢文の張り紙ではありませんか。

3.夫が以前ご馳走してもらったという、青葉というレストランホテルから2ブロックほど南にありました。中華料理何でも色々と言ったお店でした。

4.台北から台中へ行った国光という国営の高速バスの車内です。

5.台中の寶覺寺。大陸の中国が略字体なのに対して、台湾は逆に旧字体が普通のようです。白い象の像が両側にある本堂って初めて。禅宗のお寺だそうですがお寺自体が少ないセイか、日本人も多く祀られているようです。

6.台湾大仏といわれている黄金色の寶覺寺の弥勒大仏。

7.夫の知り合い、日本と台湾の混血の加藤さんと奥さん、娘さん。バイキング形式のレストランにて。

8.マッサージを終えた台湾式マッサージのお部屋。理髪店みたいな鏡と椅子ですが、マッサージの時は平らになっていました。
くらしきどっとと