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ギャラリー喫茶「野の花」オーナー 高岩順子さん
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 2000年1月にオープンしたばかりのまだ新しいギャラリー
喫茶です。児島の町のちょっと奥に入ったところにひっそりとた
たずんでいます。
 オーナーの高岩さんはもともと水道工事業を兄の手伝いの下で
やっていたのですが、ちょっとマンネリかなぁなんてことを思い
始め、いつしか、不特定多数の人々があつまってわいわい言える
空間がほしいと考えました。そして、建物の設計から建材のこと
から内装、レイアウトのことまですべて自分で考えたというから
驚きです。でも、自分がやりたいことをわくわくしながらいろい
ろ準備をしていくのってぜんぜん苦にならずに逆に楽しいんです
って。だからそのころから病気ひとつせずに、器集めととかテー
ブル探しなんかもすべてをお遊びに変えていくことができたそう
です。なにごともプラスに考えることができるそんな高岩さんで
す。
 お客さんの要望でオープン後4月からランチもはじめました。
いろんな作品に囲まれながらのランチもとても目で楽しめます。
ランチに使われるおわんや湯飲みなども味があっていいですね。
ギャラリーですから、なにか飾ってあります。けれども、高岩さ
んのコレクションもたくさんあって、その物持ちのよさに驚きま
す。児島の古きよき時代がここに集約される感じです。実際に家
にあったものを飾ってくれと持ち寄ってくださる方も多いそうで
す。それもこの「野の花」の雰囲気と高岩さんが引き寄せている
のでしょうね。
あらためて「野の花」という名前を考えてみました。高岩さんは
野の花がすきだからということでした。野に咲く花は名も知らぬ
人知れず咲いている花です。高岩さんが集めた品々も昔からの日
々の生活に埋もれてしまって、いつしか人知れずごみになってし
まうかもしれないもの。骨とう品というものはそういうなんでも
ないものが時代を経て、味のある面白いものに変わっている。そ
んな野に咲く花のように人はどうでもいいと思うかもしれないも
のに目をむけて、みんなの前で披露してらっしゃる、そんな高岩
さんの目の付け所がいいと思います。野に咲く花もちゃんとテー
ブルの花瓶にいけてやれば、こんなにきれいです。高岩さんの手
によって、花が活き活きとしています。そうです。地域のちょっ
としたアーティストさん、これから羽ばたいていくかもしれない
人たちをこの「野の花」によんで、作品を飾ったり、ミニライブ
を開催したりしているのも、この高岩さんの「野の花」的まごこ
ろなんですね。そんな気がしました。
「野の花」に来るとどこかほっとして落ち着いた気分になれるの
は、そんなまごころに包まれている場所だからだと、思いました。
児島で心を休めたいなら「野の花」にいけばいいですよ。

ギャラリー喫茶「野の花」
711-0906 倉敷市児島下の町8−5−19 
 電話 086−473−3857


Weekly Kurashiki 週刊倉敷メール 掲載
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