-------=----====-==-==-=-=--=-=-==-=-=-=---=--=
ブリキのライオン 大川さん
==----=-=--=-=--=--=-=-=-=-=--=--=-==--=--=-=-=

その店は笹沖にありました。開店して一年になります。手作
り雑貨を売っています。なんでも作ってくれます。おもにお
家の内装の仕事をしていた店主の大川真澄さんが、念願かな
ってできたアトリエなんです。手作りだから世界にひとつし
かないものが作れる。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 「ブリキのライオン」・・・知ってますよね、あの不思議
の国のアリスの中にでてくるキャラクターです。この名前に
したのってあんまり意味がなくて、不動産屋さんで名前を聞
かれたときにふと思いついたんです。でもその名前でよかっ
たと思っています。
 学生の頃に自転車旅行をよくしていました。長い坂道をの
ぼっていくように、なんでも自分の足で歩きたい、知識をつ
けるにしても遠回りになるのかもしれないけど自分でなんで
もやりたい、というのが信条です。だから、この仕事をする
ときも、工事現場に忍び込んで職人さんの技術を見て盗みま
した。なにせ、脱サラして13年の内装業は独学ですからね。
けど、仕事はふしぎと舞い込んできましたよ。
 昔から仲間には恵まれていました。だから、この店にもい
ろんな人が集まってきます。おおきなガラス窓の向こうを歩
く人たちと、そして、お店の番犬「キュウ」がコミュニケー
ションしています。いつのまにかこの店は公園みたいに、だ
れかれと気軽にやってきては、くつろいでいます。でもそれ
でいいです。もっと大勢のひとが集まれて、もっとたくさん
の作品を作りたいんですよ。そして、有名にはなりたくない
けど、みんな知ってる、そんなお店にしたいですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大川さんは36歳。独身です。けどお店には若い女の子がた
ーーくさんきます。なんかうらやましかったり・・・。食っ
ていけるだけの儲けがあればいいといいます。暇なときは暇
で、忙しいときは仕事が重なったりとかで大変だそうです。
背伸びしない、自然体の、それでいてどこか芯のある生きか
たをしているような、そんな姿にみんな惹かれて、ここにや
ってくるのかもしれないですね。それから、とても木の香り
が落ち着くのでした。木の香りは人をやさしくしてくれるの
かもしれないですね。
 ちょっと最近心がすさんでいる人は、
「ブリキのライオン」へ。

ホームページ
http://www.urban.ne.jp/home/lion/index.htm

笹沖362−31 
電話 434−6336  12時〜19時 木曜定休

Weekly Kurashiki 週刊倉敷メール 掲載
ホーム